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角川武蔵野ミュージアム コンセプトメイキング・什器デザイン

人間と自然が折り合ってきた武蔵野の地に、図書館・美術館・博物館の複合施設「角川武蔵野ミュージアム」が誕生。
施設内「ロックミュージアムショップ」と「マンガ・ラノベ図書館」を担当。

Year : 2020
Client : KADOKAWA Culture Promotion Foundation
Architectural Design / Supervision : Kengo Kuma & Associates
Building Plan / Construction : KAJIMA CORPORATION

Planning : Shoko Asai, Chika Suto
Furniture Design : Shoko Asai

Furniture Production : Timbercourt
3D Modeler : Yoji Kitagawa, Ken Tsunoda

入り口に位置する「ロックミュージアムショップ」には、オリジナルグッズや武蔵野の工芸品などが並ぶ。
空間のコンセプトは武蔵野の雑木林と”武蔵野図屏風”を融合し、立体的に表現した。
高さを生かした頭上の空間では雲形の照明が人の気配でゆらゆらと漂い、自然と光にゆらぎが生まれる仕組みだ。全体的に暗いしつらえの館を後にするとき、優しい月灯りに導かれるように是非立ち寄ってほしい。

一方、施設内で唯一全面窓で自然光が入る「マンガ・ラノベ図書館」は、海辺で・お花見でシートを敷くように…個人空間をまといながら思い思いに寛げるコンセプトを立案。
このスペースはミュージアムショップとは違い「壁面什器:隈研吾建築都市設計事務所/ 置き式什器:heso」と分かれ、隈氏の壁面デザイン意図を汲み取りながら什器デザインを担当した。
私たちhesoも国分寺に事務所を構え、大学時代は”武蔵野”と名の付く美大に通った仲間の集まりだ。
しかも空間演出デザイン学科卒業ならば、と、声をかけて下さったのはキュレーターの宮本武典さん。
山形から車で(しかも日帰り!)打ち合わせや現調に来てしまうティンバーコートさんとも繋げていただき、ヘルメットをかぶって何度も工事中の施設に足を運び、思い描いた空間を作り上げる醍醐味を経験した。
同年、イイダ傘店の”翳す展”と合わせて、2020年は自分の中で「空間の年」となった。