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東京影絵/Tokyo shadow puppet theater

東京ビエンナーレ2020/2021プログラム『東京影絵』の書籍デザインを担当。影絵師 川村亘平斎さんとキュレーターの宮本武典さんが東京に暮らす外国人にインタビューを行い、彼らのオーラルヒストリーをビジュアライズするプロジェクト。書籍では、写真家の小暮哲也さんが映し出した写真にシルバーやモノクロ印刷を利用しコロナ禍における東京をスポットライトのように表現した。出版を記念して、銀座・森岡書店で書籍出版記念展を開催。空間デザインや物販のカセットテープデザインも担当した。

Year : 2020-2021
Shadow Puppet Performer : Koheisai Kawamura
Curator : Takenori Miyamoto

Creative Direction : Chika Suto
Art Direction / Design : Minori Sawada

Photography : Tetsuya Kogure
Publication : Crevis

影絵師 川村亘平斎さんをキュレーターの宮本さんに紹介してもらったのは2019年。コロナが社会に影響を及ぼす前のことだった。そこからあっという間に、世界は、そして東京は変わってしまった。
東京影絵というこのプロジェクトは東京に暮らす外国人に視点を絞ることで、ある種の東京の光と影を映し出すようなものと感じていたのだが、コロナが影の部分をより強く表現するような状況を生んだように感じた。本書のデザインにおいても、光と影を紙面に表現するべく、スキャナーを用いて光と影を採取するような、実験的なプロセスを試みた。結果的にコロナと世界が共存することになるタイミングまでプロジェクトは長く続き、フライヤー、空間、物販まで複合的に関わることができた。