heso inc.|株式会社ヘソ

10PORTRAITS

自社ブランドであるSOAK design by hesoの2019AWコレクションのひとつ、実用的でありながらもファッションを楽しみたいという思いが形になった“vest bag”。ものを作り、それをどうやって人に届けていくかを真剣に考えた結果、hesoの活動の中で出会ってきた異なるフィールドで活躍する10名の方々に使ってもらい、その姿をカメラマンの阿部健さんにフィルムで撮影していただいた。そしてそのポートレイトと共に、異なるテーマを設けながら、都内4箇所を巡回した。

Year : 2019
Planning : heso inc.

Model : Rui Arisaka , Akiko Kikuchi , Satoko Kobiyama , Kazuyuki Taguchi , Yoshinori Takemura , Fumio Tachibana , Rieko Nakagawa , Haruko Madachi , Mariko Yamada
Photography(portraits) : Takeshi Abe
Photography(Exhibition) : Tatsuya Hirota

今までの出会いと繋がりから生まれた10PORTRAITS企画。東京3会場を巡った終着地点の「GOSARO EBISU」では、ポートレイトを撮らせていただいた方々との掛け合わせで生まれる企画も盛り込んだ。オープニングでは、撮影風景を切り取ったロードームービーを背景に、The Wisely Brothers 真舘晴子さんに弾き語りライブをしてもらった。会場にはキノ・イグルーの有坂塁さんのお話が聞ける試聴ブース「ぼくの映画体験」、竹村良訓さんの器にウヴルの田口一征さんが生けこんでくれたお花、BGMのセレクトはVIDEOTAPEMUSICさんだったりと、盛りだくさんでお届けした。
しまいには、須藤のカレー好きが高じ、大学時代の友人がこの年にスタートさせた秩父のパン屋さん、ヤッホーパン(ロゴマークをhesoで担当)とのコラボカレーパンも提供した。
そんな特別企画の中でも特記したいのが、「夏の香菓子」。浅井がお仕事を飛び越え友人としても親しくさせていただくお二方と企画した、コラボレーション商品だ。
【食を扱う山フーズ×香りを扱う香雅堂】ということで、シンプルに”香りを食べる”がテーマだが、敢えて”香りが強いものを食べる”という切り口にはしなかった。「和の香りとして使われる原料はスパイスとしても使われるので、初めは食材に練り込む案もありましたが、結果、普段は口にしない原料に絞りました」と話すのは香雅堂の真理子さん。
三者で話し合い、この在り方が面白い!と、たどり着いた形は、ちょうど「香炉」のようなサイズ感の瓶。その蓋の裏に香原料が貼られ、「香炉で香木を聞く」ように、容器内に溜まった香りとともにお菓子(琥珀糖)を味わうというもの。まさに山フーズの根底にある「食とまわりの空気すべてを食べる」という感覚だ。古くから伝わる香りの楽しみ方との親和性を感じるとともに、「味」ではなく「香りを食べる」を、手軽な形で体験できる商品となった。
2019.6.28-6.30 @PADDLERS COFFEE/ずっと気になるお店だったPADDLERS COFFEEに、何も繋がりのないところから、そのドアを叩いてみるというのは、今までにはないチャレンジだった。旅のような都内4箇所での展示会は、ここからスタート。会場限定で販売したバンダナは、濃度の違うバインダーを混ぜて刷った全て顔の違う1点もの。
2019.7.13-7.14 @œuvre (花屋)/œuvre(ウヴル)は、目黒の大通りから少し入ったY字路に佇む、三角屋根のお花屋さん。展示会の開催と同時に、Y字スペースでは小さな蚤の市をオープンするも、雨が降って急いで店内移動することに。Y字スペースで開催した写真は1枚も残っておらず、幻の蚤の市とった。
2019.7.24 @Raw (hairsalon)/りえこさんの美容室「Raw」では、いつも自分のスタイルでファッションを楽しんでいるりえこさんにインスパイアされ、フリーマーケットを同時開催。個性的な品揃えに、試着大会がはじまり、一番楽しんでいたのは私たちだったかも...。店頭の遮光用のロールカーテンに映像を投影してみると、ガラス越しに外へも映像が映り、夜の山手通りに幻想的に浮かび上がった。