fluid
法人化10年を迎え、改めて作品の発表に向かい合った展覧会を開催。 特大サイズのシルクスクリーンの版を手描きのアートワークから制作。沢山の生地をはぎ合わせ、プリントを幾度も重ねた、“ハンドプリントファブリック”を制作。soakの新作プロダクトとスタイリングして撮影した。
Year : 2023
Artwork : Minori Sawada
Product Design : Yuuka Ono
Silkscreen Print : Chika Suto
Space Design : Shoko Asai
Photography : Takuya Horiguchi(soak), Tatsuya Hirota(studio)
Hair make : Chiho Hatae
Model : Ryusei Kusanagi
Place : (tefu) yoyogi uehara STUDIO
タイトルの“fluid”は流体という意味。水は、コップにいれたり、ホースから出すと、形を変え、留まり、流れる。水は水でありながら、自由に変化できる。その姿に自分達のヴィジョンをみつけた。自由さを持ち続けながら、無二のものをつくりたい。ワークスペースをデスクとStudioの別室に分けたタイミングだった。実験から生まれる場所を目指したStudioスペースで伸び伸びと大きなアートワークやシルクスクリーンに向き合い、何度もプリントを重ねる楽しさに、これまで活動してきた経験や時間を積み重ねているようにも感じた。
プリントにはswimしているような人、powerを蓄えているような人がいる。制作には体力が必要だ。コロナ禍で活用された飛沫防止の透明なシートに直接ドローイングし、そのまま製版することで、細かな筆跡まで再現した。額縁のように縫い合わされた枠もデザインしながら縫い上げる、頭と体の同時進行だ。大きなシルクスクリーンに向き合いスキージを動かしながら泳ぐようにプリントした。
ラグのように敷く、ソファーにふわっとかける、タペストリーのように飾る、使う人のアイデアで用途が変化し一緒に過ごしていける。すべて1点ものの作品を仕上げた。