自社で手がけるSOAK design by heso の、この年のコレクションテーマが”PLAY”だった。
今までも、いろんな方法論で「描く」ことをしてきたけれど、それらは全てテーマやイメージするゴールを設け、その方向に気持ちを寄せて描く、いわばデザインの一環のような描きかただった。”PLAY”では、完成を思い描いて作るのをやめ、遊ぶように、自由に描くチャレンジをした。まずはノート一冊落書きで埋め尽くし、画用紙やダンボールに、絵の具、マッキー、ボールペン、万年筆、飽きたら次という感じで、うまく描けないものはほったらかしたり、ピンとくるまで描き続けたり、とにかく自らの衝動と向き合ってみた。すると、今まで知らず知らずに自分自身で築き上げてきた囲いのようなものが、少しづつ崩れていく感覚があった。7号は、カレンダーを主役にし、大量に描きまくった数字をコラージュして万年カレンダーを作った。ゲームのコマを進めるように、無限に”PLAY”できるカレンダーだ。