heso inc.|株式会社ヘソ

POLAK

豊島株式会社が開発した、カポックの木の実から生成する100%植物由来の新素「POLAK(ポラック)」。石油や動物由来の繊維に比べて環境への負担が少なく、体にも環境にも負担の軽い素材。原料であるカポックの素材の構造がホッキョクグマの毛と共通性があることから着想を得てディレクションした。

▼POLAK 公式サイト
https://po-lak.com/

Year : 2023
Client : TOYOSHIMA & CO.,LTD.

Creative Direction : Chika Suto
Art Direction / Design : Minori Sawada
Planning : Shoko Asai
Assistant Director : Chisato Shibuya

Photography : Koji Honda
Edit : Yuka Nakano
Web Design / Develop : Atsushi Kumagai

POLAKはカポックという木の実からつくられる中ワタ。とても軽く暖かいのが特徴で、環境負荷の少ない新素材だ。カポックとはインドネシア原産の木の実。この素材、用途は防寒用でありながら原産地は熱帯、その矛盾したイメージにクライアントである豊島チームも課題を感じていた。
ブレストしている中で、浅井が発した言葉「シロクマの毛ってどんな形かしってる?」
これがストーリーの軸となった。シロクマの毛はストロー状になっていて、その中空構造に空気をたくさん含ませることで寒い北極でも保温でき重たい体を水にうかせている。カポックの繊維はシロクマと同じストロー状の構造なのだ。POLAKによって目指す次世代は環境負荷が少なくシロクマのような絶滅危惧種の動物を守れる社会だ。シロクマというアイデアが素材の特徴だけでなくビジョンをも循環させてくれた。
体にも環境にも負担の軽い素材を「とにかく軽い着る木の実。」と中野由佳さんが端的かつ声に出したくなるキャッチでまとめてくれた。ブルーが特徴のビジュアルはフォトグラファーの本多康司さんに依頼。写真でも軽さを印象的に伝えたかった。本多さんが風を読むように捉えた瞬間に、シロクマのロゴが水に浮かぶように重なりPOLAKの軽やかなビジュアルをつくっている。