イイダ傘店 展覧会「翳す」
ストーリーのある傘を制作しているイイダ傘店の初の展覧会「翳す-かざす-」企画を担当。鳥のように羽ばたく200本以上の傘を用いたインスタレーション、イイダ傘店のアトリエ再現、職人の手仕事、テキスタイルのもとになる原画、など会場を構成するコンテンツをデザインし、イイダ傘店のものづくりの軌跡に触れることができる空間を演出した。東京青山のspiralで開催後、デザインクリエイティブセンター神戸(KIITO)に巡回。展覧会ビジュアル、展覧会をまとめた書籍も制作した。
Year : 2020-2023
Client : iida-kasaten
Creative Direction : Shoko Asai, Chika Suto
Art Direction / Design : Minori Sawada
Construction : square4
チームづくりが展覧会をつくる
イイダさんからこの依頼をしてもらったときのこと、「hesoって何ができるかわからないけど頼んでみたら面白そうと思った」とても嬉しい言葉だった。
まだ肌寒い3月早速アトリエに足を運んだ。ちゃぶ台で包丁をつかって布を切る、あぐらで針仕事、湯気に傘をくぐらせてシワをとる、ペガサスという名の小さなミシン、イイダ傘店の傘がより一層愛おしく見えた。
イイダさんからこの依頼をしてもらったときのこと、「hesoって何ができるかわからないけど頼んでみたら面白そうと思った」とても嬉しい言葉だった。
まだ肌寒い3月早速アトリエに足を運んだ。ちゃぶ台で包丁をつかって布を切る、あぐらで針仕事、湯気に傘をくぐらせてシワをとる、ペガサスという名の小さなミシン、イイダ傘店の傘がより一層愛おしく見えた。
「"傘"は"翳す"からきている
"翳す"は"羽"からきている」
私たちは再びアイデアを共有しにアトリエに訪れた。私たちの提案にイイダさんのクリエイティブの原点のような「翳す」の言葉の由来が返ってきた。円形の空に傘の鳥を飛ばそう、イメージが動き出した瞬間だった。
夏休みを直前に控え、傘がどう開いて、どんな傾きをするか、hesoスタジオの雑居ビルで傘を吊るして考えはじめた。手作業で模型をつくり、光をあて、限りなく下から覗き込み巨大な空間をイメージした。
"翳す"は"羽"からきている」
私たちは再びアイデアを共有しにアトリエに訪れた。私たちの提案にイイダさんのクリエイティブの原点のような「翳す」の言葉の由来が返ってきた。円形の空に傘の鳥を飛ばそう、イメージが動き出した瞬間だった。
夏休みを直前に控え、傘がどう開いて、どんな傾きをするか、hesoスタジオの雑居ビルで傘を吊るして考えはじめた。手作業で模型をつくり、光をあて、限りなく下から覗き込み巨大な空間をイメージした。
200本以上の傘を使ったインスタレーションは、施工を担当してくれたsquare4が多くの時間を費やし、空間を何度も上り下りして1本ずつ丁寧に吊ってくれた。イメージした通り、それ以上に、傘が気持ちよく飛んでいるように見えた。
完成を想像しないでキャスティングしてくれたイイダさんのチームづくりが誰も見たことのない景色を一緒に作ることができたと考えている。
完成を想像しないでキャスティングしてくれたイイダさんのチームづくりが誰も見たことのない景色を一緒に作ることができたと考えている。